胃がんの原因の99%はピロリ菌が
関係しているといわれています
ピロリ菌とは「ヘリコバクター・ピロリ」と呼ばれる胃の内部に感染する細菌です。日本でピロリ菌に感染している人は少なくとも 3,000万人以上といわれており、とくに50歳以上の人で感染している割合が高いとされています。胃に持続的に感染することで、慢性胃炎、胃潰瘍、そして胃がんを引き起こすことがあり、早めの除菌治療によりリスクを低減することができるとされています。 当院では血液検査、呼気検査でピロリ菌検査を行っています。
ピロリ菌検査の
健康保険適応となるかた
- 胃潰瘍や十二指腸瘍のかた、または既往のあるかた
- 胃MALTリンパ腫と診断されたかた
- 特発性血小板減少性紫斑病のかた
- 早期胃がんに対する内視鏡治療後のかた
- 内視鏡検査において慢性胃炎と診断されたかた
ピロリ菌除菌
ピロリ菌の感染が確認された場合は除菌治療を行います。治療には胃酸の分泌を抑制するお薬と抗生物質2種類の、計3種類のお薬が用いられます。この3種類のお薬を1週間服用することで、約80%のかたは除菌に成功すると報告されています。そして場合に応じて胃の粘膜を保護する薬剤を併用します。